桑田佳祐さんが作詞作曲し、「火曜サスペンス劇場」のようなMVで演歌では異例の動画再生回数100万回を最速で達成した坂本冬美さんの「ブッダのように私は死んだ」。
その独特の世界観や、歌詞の意味、「みたらし団子」が食べたい、などの気になるワードが話題となっています。
「ブッダのように私が死んだ」のMVや歌詞の意味・解釈、みたらし団子の秘密とは?など調査しました。
坂本冬美「ブッダのように私は死んだ」を桑田佳祐が作詞作曲した背景は?
子供の頃から演歌歌手になることを夢見ていた坂本冬美さん。
そんな坂本冬美さんが初めて演歌以外の音楽を好きになったのがサザンオールスターズでした。
きっかけは初恋の人の影響だったのだとか。
(https://www.j-cast.com/trend/2020/11/24399566.html?p=all)
演歌歌手として活動するものの、桑田佳祐さんとは顔を合わせることもないまま芸能生活30年が経っていた、そんな坂本冬美さんに運命の時が訪れます。
それが、2018年のNHK紅白歌合戦です。
リハーサルで桑田佳祐さんを見かけ、思わず
「ファンなんです、握手してください」と駆け寄った坂本冬美さん。
その後桑田佳祐さんに、中学生時代の初恋のことやサザンとの出会いなどの思いを手紙に綴り、ダメ元で曲の依頼も添えたところ、数ヶ月後に桑田佳祐さんから「OK」をもらえたのだとか。
諦めずに思いを伝え、行動した坂本冬美さんの勇気から生まれた奇跡の楽曲だったのですね!
坂本冬美「ブッダのように私は死んだ」のMVはサスペンス劇場
坂本冬美さんの「ブッダのように私は死んだ」のMVは、桑田佳祐さんのオリジナルストーリーももとに、主人公の坂本冬美さんと、「悪い男」を演じる戸次重幸さんによる「サスペンス劇場」となっています。
大筋は
テレビに出ている人気者に愛され、棄てられ、その手で殺された女性が土の中で目を覚まし、自分が置かれた状況や男性への思いなどを吐露する
というもの。
まさかの主人公が「死者」という、驚きの設定が話題を読んでいるのです。
しかし、「死者」が主人公の曲にも関わらず、ユーモアやエロスのエッセンスを加えているところがさすが桑田佳祐!と唸らずにはいられません。
さらに、坂本冬美さんの圧倒的な歌唱力も、重々しくならない理由の一つでしょう。
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坂本冬美「ブッダのように私は死んだ」の歌詞の意味や解釈は?
ブッダのように死ぬとは?
まず気になるのが、「ブッダのように私は死んだ」というタイトル。
そもそもブッダはどんなふうに死んだのか?と調べてみると、なんと「食中毒」という記述が見つかりました。
仏教の開祖ブッダは80歳でこの世を去ったが、死因は食中毒であったという。
(https://textview.jp/post/culture/19706)
しかし、「ブッダのように〜」には
だけど男は不意に手をかけた
とあるように、悪い男の手によって殺されています。
最後の食事(男)をとったことでその食事(男)によって殺された
というところが「ブッダのように私は死んだ」ということでしょうか。
意味深です。
歌詞の意味は芸能人との不倫?
悪い音だと知りながら
所帯持つことを夢見た何食わぬ顔でテレビに出ている
という歌詞から、テレビに出ている芸能人と結婚することを夢見た女性の歌だとわかりますね。
他人を見下した目や
身なりの悪さは赦(ゆる)す
ということで、それほどイケメンではないのに女性を弄ぶ悪い男だったのでしょう。
骨までしゃぶって私をイかせた
ねぇ、あなた
という歌詞から、女性もその情愛に溺れていたのが伝わってきます。
しかし
ただ箸の持ち方だけは
無理でした
と、どうしても受け入れられない男性の癖についても触れているところがなんともリアル。
ただ恨み辛みを綴るのではなく、愛情や許せない本音が描かれているところが、この曲が重々しくならない理由の一つでしょう。
みたらし団子の意味や解釈は?
「ブッダのように私は死んだ」の中で、多くの方が気になっているのが
ごめんね お母さん
みたらし団子が食べたい
という歌詞。
この曲を聞いて、みたらし団子が食べたくなった方が続出しているようです。
今めっちゃみたらし団子がめちゃくちゃ食べたい…(-_-;)
『ブッダのように私は死んだ』を聴いたからやな…(^_^;)
— うた花@老猫2匹と生活 (@ZGQuxZPKUTHlyTE) December 26, 2020
それまで、自分の過去を振り返ったり、男性への思いを綴っていた主人公ですが、吐き出すだけ出したところで、ふと我に帰り、現実を客観的に見れるようになったのかもしれません。
現世に残してきた母親への謝罪と、生前好きだった「みたらし団子」への未練が沸き起こってきたのでしょう。
坂本冬美さん「ブッダのように私は死んだ」、死と生のあいだをさ迷うかのように壮絶な世界観と妖艶な歌唱が衝撃的だが、クライマックスにふと「みたらし団子が食べたい」と絞り出した声で唄うのがたまらないんですよね...
死にゆく覚悟、生への未練、どちらも滲ませる心理描写。良い歌だ......。— 紅茶のおうち。 (@kocha_1101) December 22, 2020
また、「死者の歌」という、重々しくなりがちな楽曲を、湿っぽく終わらないための桑田佳祐さんなりの遊び心も感じられます。
明石家紅白、坂本冬美さんの「ブッダのように私は死んだ」が圧巻。特に世界観が、でも「みたらし団子が食べたい」って歌詞に遊びというか、可愛らしさが入ってる、しかしトータルでかっこよかった。#明石家紅白#坂本冬美#ブッダのように私は死んだ
— MAKOz (@majestic0911) December 19, 2020
やだなー怖いなーと思いながら見てたら、3:27頃で「ただ箸の持ち方は無理でした」に乗せてアップになる変な箸の持ち方で吹いて、4:21頃の唐突な「みたらし団子が食べたい」でまた吹いた。#戸次重幸#坂本冬美 - 「ブッダのように私は死んだ」Music Video https://t.co/JyNljrMxbb @YouTubeより
— 5000 (@alps_5000) December 21, 2020
「みたらし団子が食べたい」というフレーズを聞いて、1987年のフジッコの「しば漬け食べたい」というCMで話題となった山口美江さんを思い出してしまったのは私だけでしょうか。
ちなみに山口美江さんは2012年に心不全のため亡くなっています。
亡くなった女性が主人公の曲ということで、「ブッダのように〜」と山口美江さんとの共通点を感じるのは考えすぎでしょうか。
あるいは、食中毒で亡くなった「ブッダのように」最後は「みたらし団子」という好きなものを食べて死にたかった、という思いも込められているのかもしれません。
いずれにせよ、聴けば聴くほどその世界観にハマってしまう、「ブッダのように私は死んだ」。
坂本冬美さんの代表作になることは間違いなさそうですね!
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