映画「エゴイスト」の原作の作者で、主人公中村浩輔のモデルと言われている高山真さん。
2020年に亡くなっていますが、いったいどんな経歴の方なのでしょうか。
ウィキペディア風プロフィールで経歴を振り返りながら、死因や作品「エゴイスト」の龍太の死因のネタバレは?など詳しく調査しました。
高山真のWikipedia風プロフィール・経歴は?
年齢と学歴、経歴
高山真さんは1970年生まれ。
高山真さんの自伝的小説「エゴイスト」では漁港の田舎町を捨てて大学進学を機に上京した、と書かれていましたので、海に近い場所で生まれたのでしょう。
後述するように2020年に50歳の若さで亡くなっています。
高山真さんは顔出しは一切していませんでしたが、著書を持っている画像がこちら。
女性ファッション誌の編集者をしていたこともあり、服装にとてもこだわってお金をかけていたことがエッセイなどにも書かれていました。
高山真さんは幼い頃から「おかま」といじめられたことに加え、中学生の時に母親をがんで亡くしたことが大きな傷となっていたようです。
東京外国語大学外国学部フランス語学科を卒業後、出版社で女性ファッション誌の編集業をしていた高山真さん。
編集者としてだけでなく、女性ファッション誌「Oggi」で「マナー美人の心意気」というコラムを連載するなど、エッセイストとしても活躍していました。
作品
高山真さんはフィギュアスケート好きとしてファンの間でも知られており、羽生結弦さんに関する2冊の書籍はベストセラーに。
また、映画となった「エゴイスト」は、2012年に高山真さんが「浅田マコト」名義で出版しています。
「浅田マコト」という名前はフィギュアスケーターの浅田真央さんから拝借してつけたのだとか。
高山真名義のエッセイとはまた違う世界を描くために「浅田マコト」という名義を使ったようです。
確かに高山真さんのエッセイとはまた違う、繊細な心理描写が印象的な作品です。
高山真さんの作品一覧
・「エゴイスト」
・「恋愛がらみ。不器用スパイラルからの脱出法、教えちゃうわ」
・「羽生結弦は助走をしない」
・「羽生結弦は捧げていく」
・「愛は毒か 毒が愛か」
高山真の死因は?
死因は?
高山真さんは2020年に50歳の若さで亡くなっています。
高山真さんがライターを務めていたラブピースクラブ代表の北原みのりさんが2020年10月2日に
高山真さんが昨晩亡くなりました。
最後に話したのは7月。
長くないと医師に言われ三日悔しさにのたうちまわったけど、今はこうやって皆さんにご挨拶中です、と。
とツイートしていました。
高山真さんは2020年7月の段階で医師に余命宣告されていて、お世話になった方々に挨拶回りをしていたのでしょう。
死因については明らかにさられていませんが、高山真さんはブログの中で2018年に肝臓がんの切除手術をしていたことを明かしていました。
10日ほど前にガッツリお腹を開ける手術をいたしました。とりあえず、手術自体は無事に終了しました。
今回の手術が腫瘍にどれだけ効果的なものだったのか、それがはっきりわかるのはもう少し後のことですが、いまはとにかく無事に終わったことを喜んでおきましょう。(2018年5月7日のブログ)
術後は体調第一に過ごしていたようですが、2020年1月8日の「遅ればせながら」という記事を最後にブログは更新されていません。
この頃から体調が徐々に悪くなっていたのでしょう。
高山真さんのお母さんもがんで亡くなっていたということで、ある程度は遺伝もあった可能性も。
高山真さんの死因の特定はできませんが、がんの再発や転移が原因だった可能性が高いでしょう。
映画化を喜んでいた
高山真さんが生前足繁く通っていたという新宿二丁目のゲイバーのおじょんママさんが高山真さんとの思い出をYouTubeで語っていました。
実は小説版「エゴイスト」が出版された2012年頃にも映画化の話があったのだとか。
しかし大人の事情で映画化は流れてしまったといいます。
(https://www.youtube.com/watch?v=CKHnb4dBiNA&t=271s)
そうして時を経て鈴木亮平さんが高山真さんを演じて本当に映画化することに。
高山真さんはそれをとても喜んでいたといいます。
高山真さんは天国から自分の役を演じる鈴木亮平さんのことを見守っていたことでしょう。
エゴイスト龍太の死因のネタバレや考察は?
前述したように、小説「エゴイスト」は高山真さんの自伝的小説。
高山真さんが2007年に出版したエッセイ「愛は毒か 毒が愛か」にも、病気の母親を支えるために複数の仕事を掛け持ちしている年下の恋人Rという人物が出てくるため、宮沢氷魚さんが演じる中村龍太のような恋人がいたことは確かなようです。
2007年の段階でRさんとの交際は3年ほど経っていると書かれていたので、30代前半から交際がスタートしたのでしょう。
ここからはネタバレ含みますのでご注意ください。
病気の母親の治療費や生活費を稼ぐために男性に体を売る仕事もしていた龍太。
そんな龍太を独り占めするために、浩輔は龍太に金銭的な援助をしていました。
さらに自分の母親にできなかった親孝行を、龍太の母親に優しくすることで取り戻そうとしていた浩輔。
そうして龍太の母親とも家族ぐるみの付き合いをしていましたが、ある日突然龍太が亡くなったことを龍太の母親から聞かれるのです。
高山真さんのエッセイ「恋愛がらみ。不器用スパイラルからの脱出法、おしえちゃうわ」にも
2007年に9歳下のパートナーに先立たれた
と書かれていたので、高山真さんの恋人だったRさんは「愛は毒か 毒が愛か」を出版した直後に亡くなっていたようです。
まさに「エゴイスト」の斉藤浩輔と同じシチュエーションですね。
小説の中では龍太の死因について詳しくは触れられていませんでしたが、龍太はなぜ亡くなってしまったのでしょうか。
過労死?
母親の病状が悪化し、仕事と看病で忙しく、浩輔と会う約束もなかなか守れなくなっていたという龍太。
小説では工事現場での肉体労働をしていた疲れからか、浩輔の部屋にきてもすぐに眠り込んでしまうことが多くなった、と描写されていました。
さらに小説では龍太の目の周りにクマができていた、という表現も。
・龍太は亡くなる前日に浩輔に「愛してる」と電話で話していた
・浩輔が龍太の母親との会話で「俺が働かせたばっかりに・・・」と悔やんでいた
ことから、龍太は自殺ではなく過労死だった、という見方ができます。
自殺?
一方で龍太の死因は自殺だったのでは?という意見も。
龍太の中で
・母親の病気の介護疲れ
・浩輔から援助を受けていることへの後ろめたさや将来への不安
・同性愛者であることの生きづらさ
など日々感じる小さな絶望が最後の一滴でコップから溢れてしまい、自ら命を絶ってしまったのでは?という意見があるのです。
LGBTQ+の性的少数者の方々の自殺リスクはそうでない人の6倍にものぼるといいます。
とはいえ龍太は前述したように前日に電話で「愛してる」と言っていたことから、自殺とは考えにくいという意見も。
龍太の死因の考察は映画のネタバレとなるため、ツイッターなどではあまりつぶやかれていません。
龍太の死因は映画を見た人の想像力に委ねる、ということでしょう。
いずれにせよ、本当に恋人のRさんを亡くした高山真さんの当時のショックは相当なものだったであろうことは想像に難くありません。
母親やRさんなど、愛する人を亡くす悲しさを知っている高山真さんが発する言葉だからこそ「エゴイスト」やエッセイのメッセージが、時を超えて今も多くの人々の胸に響いているのでしょう。
原作や他のエッセイもとても素晴らしいので是非読んでみてはいかがでしょうか。
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