愛媛県松山市にあるTBS系の放送局「あいテレビ」で、フリーアナウンサーの女性が番組出演者からセクハラを受けていたとして損害賠償を求める訴えを起こして話題となっています。
いったいあいテレビで起こったセクハラとはどんな内容なのでしょうか？
被害者のフリーアナウンサーやタレント、僧侶は誰かも含めて詳しく調査しました。
あいテレビでセクハラが発生した番組名は鶴ツル？
2025年6月6日に、フリーアナウンサーの女性があいテレビに対し、セクシャルハラスメントを防止する義務を怠ったとて約4,100万円の損害賠償を求める訴えを東京地裁に起こしたと報じられました。
報道によると、セクハラがあったという番組は2016年4月から約6年間放送された自主制作バラエティだといいます。
調べてみると、2022年にあいテレビの深夜バラエティ「鶴ツル」で、フリーアナウンサーの女性が他の出演者から度重なるセクハラ発言などを受けて精神的苦痛を受けたとしてBPO（放送倫理・番組向上機構）に審議入りされたと報じられていました。
鶴ツルは2016年4月から2022年3月まであいテレビで放送されており、時期も放送局も一致していることから、騒動があった番組は「鶴ツル」である可能性が高そうですね。
あいテレビ・鶴ツルのセクハラ被害者のフリーアナウンサーと加害者のタレント、僧侶は誰？
被害者のフリーアナウンサーは大下香奈？
前述した「鶴ツル」では、フリーアナウンサーの大下香奈さんが出演していました。
（https://www.holiday-japan.co.jp/artist_a8_ok.html）
とてもお綺麗な方ですね。
大下香奈さんは1977年11月24日生まれで2025年で48歳。
2004年1月にテレビ愛媛にアナウンサーとして入社し、2010年12月にテレビ愛媛を退社後は、フリーアナウンサーとして活動しています。
現在はフリーアナウンサーとしてだけでなく、歌手として楽曲もリリースするなど、多方面で活躍されています。
タレントと僧侶は？
大下香奈さんと一緒に鶴ツルに出演していたのはタレントの片岡鶴太郎さんと、僧侶の福村俊弘さん。
福村俊弘さんは曹洞宗・西龍寺第10代住職としてだけでなく、ミュージシャンとして音楽活動もするなど、異色の経歴を持っている方です。
「鶴ツル」は出演者がお酒を飲みながらトークをする番組で、「ちょっと大人の夜」をコンセプトにしていたのだとか。
大下香奈さんは「ママ」役で、ほろ酔いの片岡鶴太郎さんと福村俊弘さんを相手にトークを繰り広げていたようです。
7年間も番組が続いていたということは、地元でも人気のある番組だったということでしょう。
片岡鶴太郎さんと福村俊弘さんは「ちょっと大人の夜」をコンセプトにしている番組ということで、被害女性をいじることで笑いをとっていたのかもしれませんか、いじられる方はたまったものではありませんね。
しかし今回女性が訴えたのはあくまでも番組を制作していたあいテレビ側。
女性からの要望があっても片岡鶴太郎さんや福村俊弘さんにセクハラ発言、言動をスルーし、助長するような対応をしたことに対し損害賠償を求めているのです。
あいテレビの鶴ツルセクハラ内容とは？
セクハラ内容
被害者の女性が訴えているセクハラ被害は以下の通り。
・タレントと僧侶から性的な発言やわいせつな行為を受けた
・「床上手」「S」などというテロップをつけて放送され、名誉を侵害した
・衣装のワンピースを下ろされても撮影が続行された
女性は番組のプロデューサーなどに改善を申し込んだものの状況は改善されず、ストレスから過食や嘔吐、突発性難聴などの症状が出たのだとか。
女性は業務委託のフリーアナウンサーという立場だったため、なかなか意見を取り入れてもらうことが難しかったのでしょう。
衣装のワンピースを下ろされても撮影を続けられるとは今だったら考えられないことですね。
BPOに申し立てるも
前述した通り、被害者の女性は2022年に放送倫理・番組向上機構BPOに申し立てをしたものの、
収録時に女性が不快と伝えた部分は放送しない措置を取っており、対応に問題があったと言えない
眉をひそめたくなるような言動もあるが、人権侵害があったとは認められない
という見解を示され、セクハラは認められませんでした。
今読んでみるとBPOの対応もかなりひどいですね。
放送しなければセクハラをしても問題がない、とも受け取れる内容です。
中居正広さんの事件が発生する前は、どこのテレビ局でもこれくらいの意識だったのかもしれません。
被害女性も、中居正広さんの事件がフジテレビの役員退任にもつながるような大ごとになったことで、東京地裁に訴えることを決意したのでしょう。
今後他のテレビ局でもこのような訴えが続々と出てくるのかもしれません。
