伝説のアーティストとして今なおカリスマ的な人気を誇る尾崎豊さん。
そんな尾崎豊さんは、20代で謎の死を遂げています。
今回は、尾崎豊さんの死の原因画像や何歳で亡くなったのか、他殺説や創価学会、斉藤由貴さんとの関係など死の真相についても調べてみました。
尾崎豊の死の原因画像とは？何歳で亡くなった？
26歳に肺水腫で亡くなった
尾崎豊さんは1965年11月29日に、東京都世田谷区で生まれました。
1983年にデビューし、10代の若者たちから熱狂的に支持されるように。
しかし1992年4月25日早朝、自宅マンションから500メートルほど離れた東京都足立区千住河原町の民家（通称・尾崎ハウス）の庭先で、全裸で泥酔しているところを発見され、住民に通報されます。
(ツイッター)
墨田区の白鬚橋病院に救急車で搬送されるも、問題なしとして妻と兄とともに自宅マンションへ一旦帰宅。
ところが、自宅で眠ったり暴れ回ったりしたあと、突如危篤状態に。
日本医科大学に緊急搬送されるもそのまま亡くなっています。
26歳という若さでした。
2011年11月9日の「日刊スポーツ」によると、司法解剖の結果、死因は肺に水がたまる「肺水腫」と発表されたそうです。
当初は極度の飲酒が原因で引き起こされたものだと報じられていました。
疑惑を呼ぶ死の原因写真
しかし、1994年に「フライデー」が、尾崎豊さんの亡くなる直前の写真を報道すると事態が一変。
ショッキングな画像なので掲載は控えますが、尾崎豊さんの顔や全身が傷だらけでかなり負傷している様子でした。
これを見た多くのファンは、尾崎豊さんが何かの事件に巻き込まれて亡くなったのではないかと考えたよう。
尾崎豊さんの父・尾崎健一さんや兄・尾崎康さんも加えて、警察に再調査を依頼する「再捜査嘆願書」の署名活動に発展し、10万人を超す署名が集まりました。
(ヤフーニュース)
しかし、警察はこれを受け取らず。
そのため、尾崎豊さんの死の原因について、その後もさまざまな憶測が飛び交うことに。
次からは尾崎豊さんの死の真相に迫っていきます。
尾崎豊の死の真相！他殺説や創価学会、斉藤由貴との関係など
死の真相① 肺水腫は覚醒剤が原因
1994年、先述の尾崎豊さんの写真とともに、司法解剖の結果である「死体検案書」がマスコミに流出しました。
(https://www.sonymusic.co.jp/)
そこには、尾崎豊さんの体内から多量の覚醒剤が検出されたことが記載されていたのだとか。
そのため、尾崎豊さんの死因は飲酒による肺水腫ではなく、覚醒剤を多量に服用したことによる急性メタンフェタミン中毒が引き起こした肺水腫だったことが判明。
覚醒剤の中毒症状を起こすと、肺の血管からは水が漏れるようになるそうです。
そのまま覚醒剤をやめないでいると、肺が水浸しになってしまい、最終的に呼吸困難で死に至ることも多いのだとか。
尾崎豊さんは、1987年12月に覚醒剤取締法違反容疑で逮捕されています。
(女性自身)
そのため覚醒剤がやめられず、常用していた可能性も考えられました。
覚醒剤摂取での死亡は、事件性がある場合を除いて、その後の捜査は打ち切られるそう。
尾崎豊さんの死には事件性がないと警察に判断されたため、それ以上の捜査は続けられなかったのでしょう。
しかし、それでもファンの中には尾崎豊さんが他人に殺されたのではないかという疑惑を抱く人もいたようです。
次からはその説について見ていきましょう。
死の真相② 暴力団組織による他殺説
2007年5月号の「月刊 keitaiバンディッツ」で、尾崎豊さんに覚醒剤を飲ませてリンチしたと告白する男性のインタビューが掲載されました。
(ナタリー)
それによると、男性は暴力団組織所属とのこと。
男性は殺害目的で仲間とともに尾崎ハウス近くの居酒屋に尾崎豊さんを呼び出したのだとか。
ただ、尾崎豊さんを殺害しようとした理由については「事情があって語れない」としていました。
男性は大量に覚醒剤を混ぜた酒を尾崎豊さんに飲ませたあと、人目のない場所に移動し、サンドバッグのように殴ったと告白。
尾崎豊さんは「帰りたい…帰りたい」と何度も呟いていたそう。
(週刊女性プライム)
そのため、殴られたあと自宅マンションに帰るために街をさまよって、尾崎ハウスで倒れたとされています。
ところが、尾崎豊さんの検死を担当した法医学者・支倉逸人さんの著書「検視秘録」では、他殺説が完全に否定されていました。
そもそもファンが疑ったように、警察も当初は尾崎豊さんが他人に殴られて亡くなったと考えて捜査していたのだそう。
しかし検死の結果、尾崎豊さんの体には他人が殴ってつけたような傷はなかったのだとか。
- 尾崎豊の全身の打撲傷には皮膚の表面に擦ったような擦過傷があった
- 人の手で殴られた時にあざはできても擦過傷はできない
- 脳の頭頂部に外傷性クモ膜下出血は認められたが極微量の出血で死因になるようなものではなかった
- 尾崎豊が裸で顔を地面に叩きつけたり体を擦りつけたりしてのたうち回っていたのを目撃されていた
- 誰かと争っている目撃情報はなかった
また、覚醒剤は水に溶いても非常に苦くて飲めるものではないそうで、気づかれないように酒に混ぜて多量に摂取させるなどなかなか難しいといいます。
先述の暴力団組織の男性の話も確証がありませんし、この説の信憑性は低そうですね。
死の真相③ 創価学会による他殺説
他には宗教絡みの他殺説も出ていました。
2012年10月29日の「ニコニコニュース」によると、尾崎豊さんの実家はもともと日蓮正宗信者なのだそう。
日蓮と創価学会はその後喧嘩別れをしましたが、そのときに尾崎家が日蓮側についたことが問題に。
裏切り者として創価学会から糾弾されていたそうです。
(ビルボードジャパン)
さらに、死の直前には宗教問題で芸能界を干されていたという噂も。
そのため、尾崎豊さんは創価学会側に目の敵にされ、秘密裏に殺されたのではないかと囁かれています。
先述のリンチした暴力団組織は、創価学会つながりだったという噂も出ているよう。
しかし法医学者は他殺説を否定しているため、この説も真偽のほどは不明です。
死の真相④ 斉藤由貴との不倫で妻に殺された？
再捜査の嘆願書が話題となった1994年には、妻・尾崎繁美さんが尾崎豊さんを殺したという説まで出ていました。
理由は、尾崎豊さんと斉藤由貴さんの不倫です。
1991年1月、「フライデー」が尾崎豊さんと斉藤由貴さんの北海道不倫旅行をスクープ。
(ピンタレスト)
2人の出会いは、1990年11月発売の雑誌「月刊カドカワ」での対談でした。
もともと尾崎豊さんが斉藤由貴さんの大ファンだったことから実現したものだったそう。
尾崎豊さんと尾崎繁美さんは1988年に結婚したばかりで、翌年には息子の尾崎裕哉さんも生まれていましたが、別居中だったのだとか。
(尾崎繁美インスタグラム)
尾崎豊さんの父・尾崎健一さんから、尾崎繁美さんの実家に「息子のために2人を離婚させたい」と申し出があったとも言われています。
そのため、この不倫を恨んだ尾崎繁美さんが、知人男性と共謀して、尾崎豊さんに覚醒剤を飲ませてリンチ、殺害したのではないかと囁かれました。
しかもこれは単なる噂ではなく、1994年にジャーナリストの永島雪夫さんとテレビ朝日によって番組や書籍で検証されたものだったのです。
これにより、尾崎繁美さんは「人殺し」などとかなりの誹謗中傷にあったそう。
尾崎繁美さんが尾崎豊さんの父や兄の始めた署名活動に加わらなかったことも、殺人疑惑をさらに深めてしまったようです。
しかし、尾崎繁美さんはこれを事実無根として裁判を起こします。
結果は一審・二審・最高裁、すべて尾崎繁美さんが勝訴。
(現代ビジネス)
記事の真実性は乏しいと結論づけられました。
そのため、妻による殺人説はデマであると言えるでしょう。
2023年8月24日の「Frau」によると、尾崎健一さんも署名騒動から10年ほど経ったときに、
「あのときはごめんなさいね……私も康もすっかり騙されちゃって。親身になってくれていい人だと思ったんだけど......」
と尾崎繁美さんに謝罪してくれたそうです。
どうやら尾崎豊さんの親族は、マスコミに乗せられて尾崎繁美さんと対立してしまったようですね。
尾崎繁美さんはこの騒動で身の危険を感じて、息子の尾崎裕哉さんと渡米するはめになったため、さらりと謝られたときは面食らったそうですが、救われる思いだったそうです。
死の真相⑤ 自殺説
尾崎豊さんの死の真相については、他殺説の他に自殺説も出ています。
2011年12月号の「文藝春秋」で、尾崎豊さんの2つの遺書が全文公開されました。
(ツイッター)
1通目は、死の間際まで尾崎豊さんが持っていたセカンドバッグに入っていたものだそう。
先立つ不幸をお許し下さい。
先日からずっと死にたいと思っていました。
死ぬ前に誰かに何故死を選んだのか話そうと思ったのですが、
そんなことが出来るくらいなら死を選んだりしません。
（中略）
さようなら
私は夢見ます。
もう1通は、妻の尾崎繁美さんと息子の尾崎裕哉さんへの言葉を、尾崎豊さん自身の血で綴った血染めの遺書です。
(現代ビジネス)
尾崎豊さんの死の1ヶ月後に、母・絹枝さんの遺影の脇で見つかったものだといいます。
私はただあなたを愛する名の神でありつづける。
皆の言うことをよく聞いて共に幸せになって下さい。
これらの遺書は1994年の時点で文藝春秋の記者に渡っていましたが「息子の裕哉が父の死を理解するまで遺書は公表しないでほしい」と尾崎繁美さんに頼まれていたため報道されなかったのだとか。
また、尾崎豊さんは死の20日前、尾崎繁美さんと睡眠薬を飲み、心中しようとしていたことも取材で明らかになっています。
当時、尾崎豊さんは音楽の方向性を見失いスランプに陥っていました。
1991年には最愛の母・尾崎絹枝さんが亡くなったため、余計に精神が不安定になっていたと言われています。
さらに、レコーディングと酒浸りの毎日で、食事も睡眠もほとんど取らず、心身ともにボロボロになっていたそうです。
そんな極限状態だった尾崎豊さんは、遺書を残し覚醒剤を服用して自殺を図ったのかもしれません。
しかし、2011年11月18日の「女性セブン」のインタビューで、尾崎豊さんの父・尾崎健一さんは「これ、本当の遺書なの？」と懐疑的な反応を見せていました。
息子の死についても「自殺じゃない」と断言しています。
「いまとなっては、他殺だとは思ってないけど、あれは自殺じゃない。豊じゃないからわからないけど、なんで死んだんだって…いまでも思ってます」
残念ながら尾崎健一さんは尾崎豊さんの死の真相が分からないまま、2018年に亡くなりました。
死の真相⑥ 事故
死の直前、尾崎豊さんの体は胃腸が機能していなかったような状態で、覚醒剤が体内にうまく吸収されなかったとも言われています。
先述した通り尾崎豊さんは亡くなる前、心身が衰弱しており、ひどい健康状態でした。
(radiko news)
死の原因写真を見ても、体がやせ細り、足は棒のような細さをしています。
そのため、極限状態で覚醒剤を服用したところ体が限界を迎えてしまった、という自殺のような事故だったのではないかという説も出ていました。
それなら警察が事件性なしとして発表したことも納得がいきますね。
ただ、尾崎豊さんの死の当日の様子は動画もなく、完全なる真相は誰にも分からないまま。
今後も、尾崎豊さんの死についての議論は続きそうです。
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